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解釈とたまに考察と感想

【解釈】白銀つむぎのダンガンロンパ

※本記事はニューダンガンロンパV3に関する重大なネタバレを含んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは白銀さん、お誕生日おめでとうございます👑

せっかくの生誕祭なので人物考察をしようと思いましたが、思い出しライトや白銀つむぎというキャラ設定そのもの的に難しかったので、「白銀つむぎに関する疑問点」について考察、解釈しました。その上で一応人物考察もしましたが、かなり私の解釈が入っているのであくまで「人物解釈」とします。

また、所々よく分からないところがあるという方は、私が今まで書いた考察を読んでくださったら分かるかもしれません。

 

 

前章 白銀つむぎに関する考慮すべき真実

まず、仮に首謀者が記憶を植え付けられていたとしても考慮すべき白銀つむぎに関する事実を挙げていきまます。

 

ダンガンロンパ(アニメ等の2次元作品)への愛、執着がある

ダンガンロンパは、ダンガンロンパもしくは絶望への愛や執着が無いと運営できません。どちらかを好んでいなかったら(希望を拡めるための)絶望を提供できないからです。さらにここからダンガンロンパと絶望のどちらに執着していたかと考えた時に、白銀が参加者に紛れ込んでいるという事実があります。

あの江ノ島盾子さえ参加者に紛れ込むことはしなかったのに白銀は紛れ込んだのには、ダンガンロンパをより近くで見たいという心理が働いているからだと思われます。ここから白銀はダンガンロンパに執着していることが分かります。

 

・チームダンガンロンパに所属、もしくは協力している

設備の都合や思い出しライト等の開発など、V3はゲームの世界にしろ現実世界にしろ、個人で出来るレベルのことではありません。それぞれの「超高校級」の人間が集まれば話は別ですが、V3内ではあくまでダンガンロンパはフィクション作品として扱われているので「超高校級」の存在はここでは考えないこととします。

ここで出てくるのがV3は会社レベルの集団で運営されていたのではないかということです。集団で行っているのだとしたら他に伏線が無いのでチームダンガンロンパが正当だと考えられます。また、首謀者が植え付けだったり利用されていたのだったとしても設備やアイテムの都合上、必ず運営している集団は存在しています。

 

・接待術を持っている

これが演技や植え付けだったとしたらスチルを使ってまで描写する意味がありません。意味があるとしたら本来正規のルートだった赤松妹ルートへの伏線ですが、どうも組み込むにははしっくり来ないものがあります。十分考察材料に入れる余地はあるでしょう。シンプルにお金を貯めるためだったのか交渉に使っていたのかは解釈のしどころとなります。

 

・最原達より5~10歳以上は年上

最原との自由行動(最原が子供の頃見ていた戦隊モノのアニメのキャラクターで白銀がコスプレデビューしている)より推測できる事実です。接待術を持っている事と合わせて、お酒を飲める年齢ではあるのだろうと解釈しています。植え付けの可能性に関しては後述します。

 

1.黒幕は植え付けなのか(考察というよりかは解釈)

単刀直入に言って、黒幕が思い出しライトで「自分が黒幕だ」という記憶を植え付けられ、その上でV3を実行したとは私は考えていません。

 

理由1: 自由行動での矛盾

もし他の参加者と同じような植え付けなら、明らかに年齢が違うという自由行動の矛盾は残さないと考えられます。記憶を植え付けられていた最原がV3世界の真実やダンガンロンパを終わらせる決断に至ったように、記憶を植え付けられた人間にもそれなりに考える力はあるはずです。

もし白銀が首謀者だと視聴者達に気づいてもらうためにわざと記憶を残した(植え付けた)としても、白銀はその事実に自分で気づいて言わないようにしていたでしょう。これがある意味1番決定的な理由です(考察や解釈抜きで完全に事実なので)。

 

理由2:「模倣犯

白銀の最後の発言により、V3はダンガンロンパの模倣を狙ったものだと推測できます。もし本当に模倣を狙い、かつ黒幕が植え付けならば、たとえ正規ルート(黒幕=赤松妹ルート)を外れたとしても黒幕の動機を「ダンガンロンパを続ける」ことにはしないと思います。ダンガンロンパにおける「絶望」の性質上、舞台の背景がどんなものであろうと絶望を黒幕の動機にすることは可能だからです。

 

理由3:自己紹介時の考えている描写

解釈の別れどころですが、もしここでこれからの首謀者としての自分の身の振る舞い方や運営方針を考えているのなら、植え付けである可能性は下がります。もし植え付けだったのなら、運営方針まで植え付けてしまえばいいという話になるからです。記憶を植え付けた人間に黒幕をさせるにあたって、運営方針を植え付けずに黒幕をやらせていた可能性がかなり低いです。ただの植え付け黒幕に運営方針を自分で考えさせるのは極めて危険です。

人工知能搭載のNPCという可能性は、コロシアイ環境下において「コロシアイは良くない」と学習した黒幕ほど劣悪なものはないので無いと考えています。

 

疑念1:プロローグ時にモノクマが居なかったのはなぜか

プロローグ時、赤松達はモノクマーズを見て「もしかしてダンガンロンパ(もしくはそれに近いコンテンツ)なのか?」と思っていて、かつダンガンロンパに良い印象を抱いていないような描写がありました。よって、もしここにモノクマがいた(自分たちがダンガンロンパに参加させられていると分かった)ら逃走や脱出を試みられた可能性があります。

 

黒幕が植え付けである可能性を排除したので、おまけとしてV3外の白銀つむぎという人間について考えます。(生誕祭なので……!!)

 

正直悪役である首謀者に、仮に本人が強く望んでいたとしてもチームダンガンロンパにとっての「会社の人間」を使うとは現実的に考えづらいです。「現実的に」というのは、白銀本人の生死や、生死問わずV3終了後の身分や生命の保険・保証など、メタ的なものです

なので前章も合わせて、白銀つむぎはチームダンガンロンパ(の前身的組織)に協力はしていましたが、社員ではなかったと考えられます。白銀の自由行動時の話も合わせて、チームダンガンロンパという「スポンサー」が、白銀のコスプレ(ダンガンロンパの模倣)に協力したと言っても妥当です。

よってV3外の白銀つむぎは、超高校級ではない(年齢的に)がかなり有名(スポンサーが付くレベル)なコスプレイヤーで、接待術を利用してチームダンガンロンパ(の前身的組織)に協力してもらってV3を決行したと考えられます。なのでV3世界においてダンガンロンパがフィクション作品、もしくはなんらかの線引きが行われている可能性は、白銀がコスプレ可能な事も合わせてかなり高いです

 

2.1を前提としたV3内の白銀つむぎの人物考察

ここからはV3内においての人物考察(解釈?)なので、思い出しライトによる植え付けの可能性などは考えないこととします。

 

基本的にダンガンロンパでは黒幕と主人公が対になっています(1と2では希望と絶望)。今までは対する内容が作品のテーマと一致していたので黒幕と主人公の対立、特に6章における希望と絶望の戦いが多く描かれていましたが、V3で対となる内容は思想である「ダンガンロンパを終わらせること」と「ダンガンロンパを続けること」です。

なので最大の対立である6章学級裁判は、希望や絶望は最終的にあまり議題に出て来ません。表面的に希望と絶望で対立しているのは視聴者代表であるキーボとダンガンロンパを続けるために絶望を背負っている白銀です。

そこから最原が「コロシアイを終わらせる」という想いを抱き、それが白銀の想いと対になったため、議論がそちらに発展していきました。最後のおしおきの時に笑っていないのは、彼女が絶望ではなくダンガンロンパを続けることを行動概念にしていた何よりの証拠とも言えるでしょう。

「すべてはダンガンロンパのため」が行動概念なので、同じ黒幕である江ノ島盾子と比べた時も、「混沌」重視か「予定調和」重視かで多少の違いが見られます。白銀、そしてチームダンガンロンパダンガンロンパを通して「予定調和の混沌」を届けようとしています。

 

ここで1と合わせて問題になってくるのが、「ダンガンロンパは53回も行われていたのか?」という問題です。1と合わせて考えるのなら、ダンガンロンパがこのような「リアルフィクション」を利用した運営形態をとってからずっと白銀はダンガンロンパに参加していることになります。仮に1回しかやっていないのなら、あそこまで「ダンガンロンパは終わらないんだよ!」と激昴する理由が分かりません。

「白銀はリアルフィクションダンガンロンパには最初から参加していた」という事と「V3は53とまではいかなくても何度かは行われていた」という事実を合わせて出てくる可能性が、「同じメンバーで何度もループしている」という説です。

 

根拠1:白銀が激昴する理由の判明

白銀の予測(予定調和)からの逸脱、自分の創り上げたダンガンロンパの終焉が理由となります。また、チームダンガンロンパが出来てからずっと参加している理由も分かります。

 

根拠2:提示する動機の正確さ

正確さというのは、特定の人間をクロもしくはシロになるように狙い撃ちにする正確さです。V3の動機は、過去の江ノ島盾子の用意した動機と同じくらいの正確さでした。もし同じメンバーでキャラ設定を固定して、被害者と加害者の組み合わせを含めた全パターンの動機を予め作っていたとしたらどうでしょう。

白銀の考えたシナリオ上死ぬ順に配布すればいいだけなので、ある意味素人である白銀にも簡単に運営ができるでしょう。この方法だと単純に計算して約20シリーズは被害者・加害者のペアが被らずに運営できます。なので、53回は盛ってるのではないかと考えることもできるでしょう。

 

根拠3:「彼女(白銀)のファンなんかいないだろうけどご愁傷様!」

さすがにファンがいないなんてことは無いだろうと思いますが、視聴者のコメントを見ると本当にいなさそうです。これが首謀者が交代制ではなく、白銀が延々と続けていたせいだというなら、この発言の意味がかなり理解できます。また、記憶を植え付けた人間に首謀者をやらせる危険性も間接的に分かります。

 

疑念1:プロローグのモノクマーズを見た時のリアクション

普通にゲームやアニメとしてあっただろう無印、スーダン等を知っていたらあのような反応はできるだろうと思います。また、そう仮定したら人によってモノクマーズに対するリアクションがバラバラだった理由が「ダンガンロンパを知っているか否か」だったと分かります。

 

疑念2:探偵の研究教室のファイル

53作という突飛な数字を納得させるための伏線だと考えられます。あれが無ければプレイヤーの我々も53作という数字を信じず、「本当に53作続いたのか」という考察が今より多く飛び交っていたと思います。そもそも嘘の伏線はこの作品には大量に出てくるので(思い出しライト)、ファイルの内容が嘘でもおかしくないです。実際、ゴフェル計画などは最原が追求していなければ真実として処理されていたでしょう。

 

ここではあくまで「説の紹介」とし、実際のところがどうだったのかはまたの機会にじす。かなり突飛な説ですが、V3外の白銀の考察と合わせて「首謀者が植え付けである」という説よりは納得のいくものになっているかと思います。あと需要はあるのかという疑念がある気がしましたが、1人のダンガンロンパファンとして必ず需要はあると思います。

 

苗木誠には希望、江ノ島盾子には絶望、日向創には未来があったように、白銀つむぎにとってはダンガンロンパはかけがえのない存在だったのでしょう。絶望ではなくダンガンロンパを愛していたからこそ、おしおきでの表情が虚無だったと今では分かります。

ダンガンロンパの終わりを描くには、基本的にはダンガンロンパを論破していくしかありません。その点白銀は、江ノ島盾子が「絶望」を背負ったように「ダンガンロンパ」を背負ったとも考えられるでしょう。